マジックというゲームは、14000以上の交換可能な部品(そう、カードだ)からなっている。長年にわたって、我々はカードのテキストを更新する必要があると感じてきている。新しいキーワード能力を広めるため、あるいは手違いと共に印刷されたカードのため、そして、カードが何をするかを明確化するため、などなど。夜中にこっそり君の家に忍び込んで、君の持っているカードを魔法のペンで書き換えるよりかは、全ての今までに印刷されたトーナメントで使えるカードの"最新のテキスト"(もし我々が今現在そのカードを印刷した場合こうなるであろうテキストのことだ)を示したデータベースを管理していくほうが良い。それらのテキストは、そのカードの正式なテキストを考慮され正確に機能性を反映したものだ。

・到達の注釈文
 数枚の古いカードが短縮版の注釈文になっていた。今回の更新で、現在使われている注釈文を与える。

《雲冠の樫/Cloudcrown Oak(LRW)》《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》《宮廷の射手/Court Archers(ALA)》
《燃えさしの織り手/Ember Weaver(CON)》《ジャングルの織り手/Jungle Weaver(ALA)》《未熟な鬱後家蜘蛛/Juvenile Gloomwidow(SHM)》《リス・アラナの弓使い/Lys Alana Bowmaster(MOR)》《青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse(ARB)》


灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix
 あるカードがあなたに、パーマネントを追放しその後それを戦場に戻すよう指示する時、
普通は誰のコントロール下でそのパーマネントが戻ってくるか明言されている。我々は少し取り乱してしまい、《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》からはその一節が抜けてしまっていた。ルールはあなたにそれがあなたのコントロール下で戻ってくるのを教えてくれるが、カードにもそれを明記すべきだった。

古いテキスト:
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これを裏向きで戦場に戻す。
変異(4)(赤)(赤)(あなたはこのカードを、(3)で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてもよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。

新しいテキスト:
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これをあなたのコントロール下で裏向きで戦場に戻す。
変異(4)(赤)(赤)(あなたはこのカードを、(3)で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてもよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。


《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master(INV)》、《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite(6ED)》、《墓所のネズミ/Crypt Rats(VIS)》(機能変更)

 これらのカードは全て、特定の色のマナしか使えない(X)を含んだ起動型能力を持っている。以前は、これら全て「この方法は○マナでのみ支払うことができる」という表記だった。起動型能力のコストが増加している場合(そう、《抑制の場/Suppression Field(RAV)》とかね)、これらは混乱の元だ。――増加したコスト分はどの色のマナでも払っていいのか?《生命吸収/Drain Life(MIR)》などの、マナコストにXを含むカードと比較してみよう。これらの制限の書き方はとても明確だ。「Xは黒マナでしか支払えない。」増加したコストは明らかに含まれない。我々は、この3枚のカードも同じように働くようにテンプレートを統一することに決めた。

《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master(INV)》の古いテキスト:
(X),(T):以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。この方法は白マナでのみ支払うことができる。
・あなたはX点のライフを得る。この方法は白マナでのみ支払うことができる。

《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master(INV)》の新しいテキスト:
(X),(T):以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。このXは白マナでしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。このXは白マナでしか支払えない。


《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan(CHR)》(機能変更)
 昔むかし、我々は古いカードが明確にパーマネントに言及する目的で「カード」と書いてある場合、それを現在のテキストに直す場合「トークンでないパーマネント」と解釈するように決めました。(訳注:原文では"nonland permanents"となってるが恐らくミス)
《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan(CHR)》は、長い間間違った場所で機能していました。今こそ正しい方向に戻って来るべきです。こっちだぞ、ピピーッ!

《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan(CHR)》の古いテキスト:
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、対戦相手1人が白のパーマネントをコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。

《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan(CHR)》の新しいテキスト:
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、対戦相手1人がトークンでない白のパーマネントをコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。


《総くずれ/Rout(CNS)》のサイクル
 これら五枚のインベイジョン初出のソーサリーは、2マナ多く支払うことでインスタントタイミングで唱えることができます。実際に、今までのテキストもほとんど正確にその事を示していました。しかし、現在のテンプレートではそういった機能は瞬速を用いて示すようにしています。同じ動きを表すのに2通りのテキストがあるのは奇妙なので、それらを揃えることにします。

《総くずれ/Rout(CNS)》の古いテキスト:
あなたが総くずれを唱えるためにさらに(2)を支払うならば、あなたは総くずれを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない

《総くずれ/Rout(CNS)》の新しいテキスト:
あなたが総くずれを唱えるためにさらに(2)を支払うならば、あなたは総くずれをそれが瞬速を持つかのように唱えてもよい。(あなたはそれを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。


《大変動/Cataclysm(EXO)》
特定のグループのオブジェクトからカードを選ぶ時は普通、「の間から」をつけるようにしている。(でしょう?)忘れられていた言葉を付け足した。
(日本語版に影響なし)


《ダールのとげ刺し/Daru Stinger(LGN)》(機能変更)
 大規模クリーチャータイプ更新にて、《ダールのとげ刺し/Daru Stinger(LGN)》は人間・兵士へと昇格していた。この変更は我々がクリーチャーをどのように扱うかを一貫させるものであった。カードが明らかに人間を描いていた場合、そのクリーチャーは人間にされた。だが、このカードは増幅を持っているため、その変更はこのカードの明らかなカードパワーの増加を意味していた。これはデザイナーやデベロッパーの意図したものであるとは言えないため、我々はその変更を元に戻す。

《ダールのとげ刺し/Daru Stinger(LGN)》の新しいクリーチャー・タイプ:
兵士

増幅の注釈文も新しいクリーチャー・タイプに合わせて変更されている。


《信仰の足枷/Faith’s Fetters》と《停滞の繭/Stasis Cocoon》

 《信仰の足枷/Faith’s Fetters》と《停滞の繭/Stasis Cocoon》はクリーチャーでないパーマネントにもエンチャントできる少しだけ変わったオーラだ。そして、エンチャントされてるパーマネントがクリーチャーである場合、その効果の一部が適用される。我々は、これらのテキストは特に経験の浅いプレイヤーに誤解を招いてしまうことに気付いた。「クリーチャーじゃなくても攻撃やブロックができるの?」。というわけで、テキストを少しだけ厳密な表記になるよう変更する。

《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》の旧テキスト:
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントの起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。エンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない。

《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》の新テキスト:
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントは攻撃したりブロックしたりできず、それの起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。

《停滞の繭/Stasis Cocoon(5DN)》の旧テキスト:
エンチャントされているアーティファクトの起動型能力はプレイできない。
エンチャントされているアーティファクトがクリーチャーである場合、それは攻撃にもブロックにも参加できない。

《停滞の繭/Stasis Cocoon(5DN)》の新テキスト:
エンチャントされているアーティファクトは攻撃したりブロックしたりできず、その起動型能力は起動できない。


《闘争か逃亡か/Fight or Flight(INV)》と《惰性の網/Web of Inertia(JUD)》
 誘発条件に関する小さな更新を行った。

《闘争か逃亡か/Fight or Flight(INV)》の古いテキスト:
各対戦相手の戦闘の開始時に、あなたはそのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを、2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ1つの束のクリーチャーしか攻撃できない。

《闘争か逃亡か/Fight or Flight(INV)》の新しいテキスト:
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、あなたはそのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを、2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ1つの束のクリーチャーしか攻撃できない。

《大地の刃/Land’s Edge(CHR)》
 我々は時間旅行によって"is"を"was"へと変更した。この選択は独善的なものであるが、《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile(M15)》などのカードとも整合性が取れる。
(日本語版に影響なし)


《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》
 このカードは「基本のパワーとタフネス」という流れからはぐれていた。鏡の反射の光で目が眩んだため見逃してしまった。私は悪くない!

《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》の古いテキスト:
多相(このカードは、常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
(X):ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーはX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。

《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》の新しいテキスト:
多相(このカードは、常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
(X):ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは基本のパワーとタフネスがX/Xになり、すべてのクリーチャー・タイプを得る。


《Phantasmal Sphere(ALL)》
 この変更は後からやってくる《力の確約/Promise of Power(MRD)》とも関連する。この後すぐ!お待ちください。このミステリアスなオーブトークンさんに言及するにあたって、我々はこちらの方が明確になると判断した。

《Phantasmal Sphere(ALL)》の古いテキスト:
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれた+1/+1カウンター1個につきあなたが(1)を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青ののオーブ(Orb)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはPhantasmal Sphereの上に置かれた+1/+1カウンターの数に等しい。

《Phantasmal Sphere(ALL)》の新しいテキスト:
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれた+1/+1カウンター1個につきあなたが(1)を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のX/Xのオーブ(Orb)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xは、Phantasmal Sphereの上に置かれた+1/+1カウンターの数である。


《力の確約/Promise of Power(MRD)》
 お伝えした通りだ。このカードは「そのトークンが戦場に出る際の」という一文を持っているが、これを削除する。わざわざ言及する必要が無いからだ。

《力の確約/Promise of Power(MRD)》の古いテキスト:
以下から1つを選ぶ。
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン(Demon)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはそのトークンが戦場に出る際のあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪(4)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)

《力の確約/Promise of Power(MRD)》の新しいテキスト:
以下から1つを選ぶ。
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン(Demon)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xは、あなたの手札のカードの枚数である。
双呪(4)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)


《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin(ONS)》
 《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin(ONS)》はビーストとして印刷された。だが、センザンコウは実在する動物だったので、それに対応するクリーチャー・タイプを与えることになった。ビーストという分類は、「こいつは一体全体何なのかわかりゃしねえ」か「とりあえずこれでいいか」の意味合いだった。センザンコウは(おそらく)アリクイの仲間である。そうでなくても多分アリクイに関連している何かではある。そうでにないにしろ、多分アリクイと一緒に飯を食いに行ったことはあるはずだ。誰もはっきりとはわからない。はっきりさせるために「ナショナルジオグラフィック」を観たりした。でもわからない。実際にこの目で見てやろうと、数カ月前にサンディエゴ動物園へと向かった。彼女は眠っていた。とても可愛らしい……それで!? 私はどうすればいいんだ!?

 よし、わかった。我々はアリクイというクリーチャー・タイプをこのカードのために作った。しかし、マジックに他のアリクイは存在しない。私の知識によれば、これからも出てこない。(アリクイはのんびり歩くから、向かってきているのに気づかない恐れはある)つまり、このクリーチャー・タイプにはほとんど存在意義が無い。だから、我々はこのカードからアリクイのクリーチャー・タイプを取り除く。これからマローにアリクイを意識した種族を出してもらえるようにロビー活動を行っていく。ご視聴ありがとうございました。

《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin(ONS)》の新しいクリーチャー・タイプ
ビースト


《背教の大将軍/Renegade Warlord(TMP)》
 このイケメンは兵士として印刷された。しかし、オラクルチームは兵士は赤っぽくないと思ったので、人間・戦士に変更された。名前も確かにそれっぽい。しかし今では、赤にもちょくちょく兵士が現れるようになった。例えばアクロスにいる奴らとか。よって、我々はこのカードを人間・兵士へと変更する。戦士である方がカード名と矛盾しないように思えるが、印刷されたクリーチャー・タイプを覆すほど重要な問題ではない。

《背教の大将軍/Renegade Warlord(TMP)》の新しいクリーチャー・タイプ:
人間・兵士


《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion(STH)》
 このカードは「すべて」という不要で標準的でない単語を持っていた。

《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion(STH)》の古いテキスト:
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみブロックでき、シャドーを持つクリーチャーによってのみブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のすべてのクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。

《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion(STH)》
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみブロックでき、シャドーを持つクリーチャーによってのみブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。

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