【翻訳】セレズニアポカリプス
2016年7月1日 Magic: The Gathering原文はこちら。 http://www.channelfireball.com/articles/selesnyapocalypse/
agic: the Gatheringには本来5色のマナが存在する……しかし、君がスタンダードをやっているならば、存在するのは緑と白の2色だけだ。
先週末に行われたグランプリ(ピッツバーグと台北)での結果を見て、既に確立されきっているスタンダードの流行にとても驚いた。
バントカンパニーと緑白トークンデッキが、他のどのデッキよりも明らかに"良い"。
もし君が「どうしてより良いって言い切れるわけ?」と聞いてきた時の答えは用意している。「支配的と言えるほどに広く結果を出している」と。
グランプリ両方のトップ8の合計16デッキのうち、14個が中隊入りバントデッキないし緑白トークンだ。数字にすると87.5%にも及ぶ。
内訳にすると
・10 中隊入りのバントカラーデッキ(内5つがバント人間、5つがバント人間カンパニー)
・5 緑白トークン
・2 その他(赤緑ランプとスゥルタイミッドレンジ)
もし、君が緑と白が支配的であるという情報がもっと欲しいならば、ピッツバーグの9-32位フィニッシュまでのデッキのうち、緑白トークンが8個、バントカンパニー6個で残りの10個がその他のデッキとなる。約60%が緑白デッキだ。
この環境最高の2つアーキタイプは、理不尽なことにどちらも緑白メインであるのにも関わらず、それぞれ異なるカードを軸に据えて戦っている。
まずひとつは、集合した中隊を軸にしたクリーチャーシナジーメインのデッキ、そしてもう一つが緑白のプレインズウォーカー同士のシナジーをメインにしたデッキ。
つまり、この2つのデッキはどちらも緑白なのに使うカードがほとんど被ってないのである。
両方のアーキタイプにも共通するカードはある、もはや犯罪級に強いこの2枚だ。
(原文にはここに森の代言者とドロモカの命令の画像)
基本的に前述の緑白デッキの全てがドロモカの命令を4枚積んでいる。カンパニーデッキの中でもバント人間カンパニーは人間シナジーを重視して代言者は積まないことが多い。しかし、チームメイトと私は実際には代言者入りのバント人間カンパニーを感触が良かったので使っていた。
・スタンダードの修正のためには禁止カードが必要であるか?
この結果から見て分かる通り、今のスタンダードが健全とは言い難く、多様性と活気に欠けている。
問題のあるデッキの共通点を見ていくと、禁止すべきカードが論理的に導き出される……ドロモカの命令に違いない。
このカードはセレズニアカラーなら基本的に思考停止で4積みするカードになっている、何故ならば、あまりにも強力だからだ。
何故私がドロモカの命令を問題だと思ってるか、君たちに納得させてみよう。まずは最初に、Wizardsが2マナの黒の定番除去(原文では破滅の刃の画像)と、赤の2マナの汎用3点除去(原文ではここに稲妻の一撃の画像)を刷らなくなったということだ。
それに対し、ドロモカの命令は有用なクリーチャーが多く入るデッキでは、ほとんど緑白で唱えられる終止と言っても過言ではない。
おっと、さらにエンチャントも割れて火力呪文への打ち消しもついてる。こりゃ2マナにしては悪くないね!
ドロモカの命令は他のフォーマットではただの"良い"カードだろう。しかし、他の低コストの除去が存在しないスタンダードではあまりにもオーバーパワーだ。ドロモカの命令は、そのインスタントスピードでの格闘効果で、緑白使いに他のどの色にもできない、軽くて万能な除去手段をもたらしてくれる。
真面目な話、私は稲妻の一撃や、破滅の刃、または燻しのどれかがあればスタンのメタゲームは乱暴ながらも異なるデッキが出てきたと思う。
同様に、集合した中隊もアンフェアで不健康な事態を起こす。こいつは4マナのインスタントがやっていい効果じゃない。戦闘中や相手のエンドに戦場にクリーチャーを呼び出したりする効果は6マナが適正だ。それを4マナで行うのはあまりにも不愉快すぎる。
私は、人々が「中隊を禁止すれば緑白トークンと張り合うデッキが使えるか?」と議論するのを聴いたことがある。その問題点の一つとして、緑白トークンとカンパニーは手広く攻めることが可能な上に、他のデッキにそれら一つ一つへの正確な解答を要求するということがある。
仮に集合した中隊が禁止されたと仮定して、遠い未来で全く同じような問題を起こしてモダンで禁止されとしてもおかしくない。単純明快に、このカードは壊れてるのだ。
私が異界月に一番望むのは、禁止措置が必要ないように他のデッキにも環境トップのデッキの戦術に対する対抗策を与えてくれることだ。もっと良いのは、異界月がいくつかの全く新しい驚きの戦法を生み出して皆がそっちを使うために意識を切り替えることだろう。
個人的に、DCIが新セットと同時にスタンで禁止を出したらとても驚くと思うし、そうしなくていいように新セットに何かを用意してるだろうと考える明確な理由が2つある。
1.新セットはフォーマットを大きく変える。新しいカードには探求すべき可能性を提案してくれるし、このセレズニアアポカリプスと戦う手段を他のデッキにくれる。
2.もし異界月がこのセレズニア一強を根本的に解決できなかった場合も、9月に別のセットがやってきてドロモカの命令と集合した中隊(私が禁止すべきと考えてるカードだ)は優雅にスタン落ちして、スタンダードから自然に、かつ永遠に退場してくれる。
もし今Wizardsが禁止措置を行わなくても(まあ99%やらないと思ってるけど)、ローテーションが全部解決してくれる。新しい2セットローテーションの上のほうだから、そう長くはスタンに居られない。
私は新セットの新しいカードがこの停滞したスタンダードをまた動かしてくれると楽観視している。それは次のプロツアーの結果が明らかにしてくれるだろう。もしかしたら次の大会結果も緑白トークンとバントカンパニーでいっぱいかもしれないけど、それがわかるのは数カ月後だ。単純に破滅の刃と稲妻の一撃が戻ってきたりするかもね!
滑稽な事に、エムラクールがイニストラードと同じようにスタンダードに現れようとしている……そう、緑白のゲートウォッチ達の噛ませになるために!
agic: the Gatheringには本来5色のマナが存在する……しかし、君がスタンダードをやっているならば、存在するのは緑と白の2色だけだ。
先週末に行われたグランプリ(ピッツバーグと台北)での結果を見て、既に確立されきっているスタンダードの流行にとても驚いた。
バントカンパニーと緑白トークンデッキが、他のどのデッキよりも明らかに"良い"。
もし君が「どうしてより良いって言い切れるわけ?」と聞いてきた時の答えは用意している。「支配的と言えるほどに広く結果を出している」と。
グランプリ両方のトップ8の合計16デッキのうち、14個が中隊入りバントデッキないし緑白トークンだ。数字にすると87.5%にも及ぶ。
内訳にすると
・10 中隊入りのバントカラーデッキ(内5つがバント人間、5つがバント人間カンパニー)
・5 緑白トークン
・2 その他(赤緑ランプとスゥルタイミッドレンジ)
もし、君が緑と白が支配的であるという情報がもっと欲しいならば、ピッツバーグの9-32位フィニッシュまでのデッキのうち、緑白トークンが8個、バントカンパニー6個で残りの10個がその他のデッキとなる。約60%が緑白デッキだ。
この環境最高の2つアーキタイプは、理不尽なことにどちらも緑白メインであるのにも関わらず、それぞれ異なるカードを軸に据えて戦っている。
まずひとつは、集合した中隊を軸にしたクリーチャーシナジーメインのデッキ、そしてもう一つが緑白のプレインズウォーカー同士のシナジーをメインにしたデッキ。
つまり、この2つのデッキはどちらも緑白なのに使うカードがほとんど被ってないのである。
両方のアーキタイプにも共通するカードはある、もはや犯罪級に強いこの2枚だ。
(原文にはここに森の代言者とドロモカの命令の画像)
基本的に前述の緑白デッキの全てがドロモカの命令を4枚積んでいる。カンパニーデッキの中でもバント人間カンパニーは人間シナジーを重視して代言者は積まないことが多い。しかし、チームメイトと私は実際には代言者入りのバント人間カンパニーを感触が良かったので使っていた。
・スタンダードの修正のためには禁止カードが必要であるか?
この結果から見て分かる通り、今のスタンダードが健全とは言い難く、多様性と活気に欠けている。
問題のあるデッキの共通点を見ていくと、禁止すべきカードが論理的に導き出される……ドロモカの命令に違いない。
このカードはセレズニアカラーなら基本的に思考停止で4積みするカードになっている、何故ならば、あまりにも強力だからだ。
何故私がドロモカの命令を問題だと思ってるか、君たちに納得させてみよう。まずは最初に、Wizardsが2マナの黒の定番除去(原文では破滅の刃の画像)と、赤の2マナの汎用3点除去(原文ではここに稲妻の一撃の画像)を刷らなくなったということだ。
それに対し、ドロモカの命令は有用なクリーチャーが多く入るデッキでは、ほとんど緑白で唱えられる終止と言っても過言ではない。
おっと、さらにエンチャントも割れて火力呪文への打ち消しもついてる。こりゃ2マナにしては悪くないね!
ドロモカの命令は他のフォーマットではただの"良い"カードだろう。しかし、他の低コストの除去が存在しないスタンダードではあまりにもオーバーパワーだ。ドロモカの命令は、そのインスタントスピードでの格闘効果で、緑白使いに他のどの色にもできない、軽くて万能な除去手段をもたらしてくれる。
真面目な話、私は稲妻の一撃や、破滅の刃、または燻しのどれかがあればスタンのメタゲームは乱暴ながらも異なるデッキが出てきたと思う。
同様に、集合した中隊もアンフェアで不健康な事態を起こす。こいつは4マナのインスタントがやっていい効果じゃない。戦闘中や相手のエンドに戦場にクリーチャーを呼び出したりする効果は6マナが適正だ。それを4マナで行うのはあまりにも不愉快すぎる。
私は、人々が「中隊を禁止すれば緑白トークンと張り合うデッキが使えるか?」と議論するのを聴いたことがある。その問題点の一つとして、緑白トークンとカンパニーは手広く攻めることが可能な上に、他のデッキにそれら一つ一つへの正確な解答を要求するということがある。
仮に集合した中隊が禁止されたと仮定して、遠い未来で全く同じような問題を起こしてモダンで禁止されとしてもおかしくない。単純明快に、このカードは壊れてるのだ。
私が異界月に一番望むのは、禁止措置が必要ないように他のデッキにも環境トップのデッキの戦術に対する対抗策を与えてくれることだ。もっと良いのは、異界月がいくつかの全く新しい驚きの戦法を生み出して皆がそっちを使うために意識を切り替えることだろう。
個人的に、DCIが新セットと同時にスタンで禁止を出したらとても驚くと思うし、そうしなくていいように新セットに何かを用意してるだろうと考える明確な理由が2つある。
1.新セットはフォーマットを大きく変える。新しいカードには探求すべき可能性を提案してくれるし、このセレズニアアポカリプスと戦う手段を他のデッキにくれる。
2.もし異界月がこのセレズニア一強を根本的に解決できなかった場合も、9月に別のセットがやってきてドロモカの命令と集合した中隊(私が禁止すべきと考えてるカードだ)は優雅にスタン落ちして、スタンダードから自然に、かつ永遠に退場してくれる。
もし今Wizardsが禁止措置を行わなくても(まあ99%やらないと思ってるけど)、ローテーションが全部解決してくれる。新しい2セットローテーションの上のほうだから、そう長くはスタンに居られない。
私は新セットの新しいカードがこの停滞したスタンダードをまた動かしてくれると楽観視している。それは次のプロツアーの結果が明らかにしてくれるだろう。もしかしたら次の大会結果も緑白トークンとバントカンパニーでいっぱいかもしれないけど、それがわかるのは数カ月後だ。単純に破滅の刃と稲妻の一撃が戻ってきたりするかもね!
滑稽な事に、エムラクールがイニストラードと同じようにスタンダードに現れようとしている……そう、緑白のゲートウォッチ達の噛ませになるために!
コメント